一般社団法人MOA自然農法文化事業団 沖縄支所

沖縄支所発行のMOA自然農法ラベルの説明


 2017年のMOA自然農法ガイドラインの改定により、自然農法の基準が有機JAS規格と同等になるとともに、ラベルも新しくなりました。しかし、改定前の厳しい基準で取り組んできた生産者の努力をラベルに反映させたいと働きかけたことで、表示規則を守ることを条件に、支所でオリジナルラベルを制作できるようになったため、生産者や消費者の声を参考に、沖縄支所独自のラベルを制作しました。
 初期ラベルでは、「MOA自然農法」の文字を大きくすることと、栽培内容が一目でわかるようにロゴ表示を取り入れました。ただロゴが漢字を使用していたこともあり、海外の人にもわかりやすい表記の検討を重ね、5つ星表記のラベルを作成しました。
 評価基準は、ロゴの時と変わりませんが、色付けされた星の位置で栽培内容が分かるようになっています。また、栽培内容が分からなくても、単純に色付けされた星が多いほど、栽培内容が良いということになります。
 生産者の栽培内容が消費者へ細かく伝えることができるので、生産者の栽培意欲の向上にもつながると考えています。
 また、ラベルにはQRコードを表示し、アプリで読み取れば、ラベルやロゴの説明ページを開くことができます。



■沖縄支所発行の5つ星ラベルの紹介

最大5つ星(☆)を表示できます。

●主な栽培内容
 ラベルの種類は「MOA自然農法」、「MOA自然農法転換期間中」、「MOA特別栽培」の3種類になります。
 沖縄支所では、自然農法の栽培内容を5段階に細分化し、栽培内容を星(☆)で表示します。

 MOA自然農法プラチナとは、MOA自然農法ガイドラインに基づき、自然農法を実施して2年以上(果樹は3年以上)の圃場で、実施要領に定める「使用できる資材」のみで一作栽培した後、次作から表示できます。
使用できる資材とは、緑肥、バーク(樹皮等)、落ち葉、草、モミガラ、野菜残さの堆肥、草木灰、木炭、泥炭、米ぬか、油かす、大豆かす、おから等植物質由来のかす類、食酢、焼酎、糖蜜、重曹。
※特定農薬、海藻、貝化石、苦土石灰、塩化ナトリウムは除く。
※消泡剤を使用した「おから」は、発酵処理したもののみ使用可。
MOA自然農法とは、MOA自然農法ガイドラインに基づき、自然農法を実施して2年以上(果樹は3年以上)の圃場で生産された農産物に表示しています。
有機JAS規格の別表1の資材および別表2の農薬が必要に応じて使用できます。
自然農法では、購入苗の使用は原則禁止です。
MOA自然農法転換期間中とは、MOA自然農法ガイドラインに基づき、自然農法を実施して6ヶ月以上2年未満(果樹は3年未満)の圃場で生産された農産物に表示しています。
※6ヶ月未満の畑で生産された農産物には、ラベルを貼ることが出来ません。
MOA特別栽培とは、MOA自然農法ガイドラインに基づき、土壌に負荷を与える化学肥料や農薬(除草剤、殺線虫剤、土壌殺菌剤及び土壌に施用農薬等)の使用を禁止しています。
農薬は、当該地域の慣行栽培の5割減で使用を認め、生産された農産物に表示しています。
沖縄県の慣行栽培基準はこちら。

◆5つの星(☆)の位置が示す栽培内容の説明
植 MOA自然農法ガイドラインに基づき2年以上栽培を継続し、有機JAS規格で使用が認められている別表2の農薬を使わず、育苗(原則として購入苗の使用は禁止)や畑での栽培を行い、生産された農産物に表示。
※食酢と在来天敵(テントウ虫など)の使用は除く。
牛糞や豚糞、鶏糞などの家畜フン堆肥、魚カスなどの動物質由来の資材を使わず、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。
米ぬかや油粕、大豆かす、フスマ、腐葉土、発酵肥料や酵素(いずれも自家製を含む)等の植物由来の資材を使わず、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。
※自然農法プラチナの「植物性資材のみ使用」の表示は、畑で栽培した緑肥や作物残さ、畑に生えている草や根も「植物性資材」に含まれると定めているため、自然農法プラチナに該当する栽培では、「植物性資材のみ使用」の表示義務があります。
畑以外から資材を持ち込んでいない、米ぬか等の資材は使用していないという表示。 
連作を行っている畑で生産されたMOA自然農法の農産物に表示。
連作とは、同じ畑で1年を通して同じサイクル、または1年以上同じ畑で同じ作物を栽培していること。
例えば、1年を通してトマトを栽培している。夏はピーマンや瓜類、冬にトマトなど、サイクルが決まっている畑で生産された農産物。
自然農法で自家採取した種を使用して栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。

◆沖縄支所発行のMOA自然農法ラベル例
   牛糞堆肥などの動物質由来の資材有機JAS規格の別表2の農薬を使わず、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。

左端から星(☆)が2つ連続でつくと「MOA自然農法プラチナ」の基準に該当する。
米ぬかや油粕、大豆かすなどの植物質由来の資材の他、牛糞堆肥などの動物質由来の資材有機JAS規格の別表2の農薬を使わず、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。

MOA自然農法プラチナで提示する「植物性資材」とは、米ぬかや油粕、草質堆肥以外に、作物や草の根までも対象となる。根まで完全に取り除くことは不可能なため、「植物性資材のみ使用」の文字を省くことはできない。
米ぬかや油粕、大豆かすなどの植物質由来の資材の他、牛糞堆肥などの動物質由来の資材有機JAS規格の別表2の農薬を使わず、自然農法で自家採取した種を使用し、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。
有機JAS規格の別表2の農薬を使わず、自然農法で自家採取した種を使用し、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。
※星(☆)が2つ表示されているが、自然農法プラチナには該当しない(左端の星(☆)2つ以上でプラチナに該当する)ので、「植物性資材のみ使用」の表示ではない。
米ぬかや油粕、大豆かすなどの植物質由来の資材の他、牛糞堆肥などの動物質由来の資材有機JAS規格の別表2の農薬を使わずに、連作を行い、自然農法で自家採取した種を使用し、育苗や畑での栽培を行い、生産されたMOA自然農法の農産物に表示。
MOA自然農法ガイドラインで謳われる内容を全て実践している圃場で生産された農産物になる。


旧ラベルのロゴの説明「植」「動」「天」「連」「種」はこちら。



ラベル更新記録 
 ・令和2年5月1日  ラベルのロゴ表記を星(☆)に変更。
・平成30年2月1日 ラベルのロゴ、QRコードを変更
・平成29年7月4日 植 から「緑肥」を除外。
・平成29年7月9日 「植物性の資材」では適用範囲が広いため、植 は植物性資材全般を使っていないという内容ではなく、具体的な資材名を上げた。
また、畑で栽培した緑肥や作物残渣、畑に生えている草のすき込み等は対象外に設定。
平成29年10月6日  ページをMOA自然農法文化事業団沖縄支所のデザインに変更。
ロゴを表記したラベルの栽培内容の説明を追加。

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